※(R-18)指定作品です
今回は、海外旅行での恐怖体験を題材にした映画「ホステル」シリーズの感想です。
一見の価値ありですが、海外旅行が怖くなるかも・・・
ホステル(2005)
概要
2005年に公開された、クエンティン・タランティーノ製作総指揮のスプラッター映画。イーライ・ロス監督の出世作でもある。下心を満たせると聞いて田舎町を訪れた男3人が味わう恐怖を描いた。
鬼才・クエンティン・タランティーノが総指揮を務めた、100人に聞けば100人が狂ってると答えるであろう超問題作。
おいしい話には必ず裏があると言う事がよくわかる作品です。
実際この映画では「スロバキアのプラティスラヴァ(ホステル)に行けば、東欧のいい女を抱き放題だよ!」という話を、途中で旅の仲間に加わったアイスランド人から聞かされる、情けない話だが男なら誰でも食いついてしまうだろう・・・
この、とんでもない地獄へと続く「餌」に・・・
そして、ホステルへと到着する一行、もうホテルマンの眼鏡のお兄さんからしてキナ臭い。
チェックインを済ませ全員が泊まる部屋へと入ると、なんとそこで美女と相部屋になるのだ。
しかも、この美女達とてもフレンドリーでいきなりスパに誘いだし会って間もないのにもう裸の付き合いと洒落込む。
うらやまけしからん。
そこからは、ディスコで飲めや踊れやのどんちゃん騒ぎの後、気分のよい酩酊状態の中で、童貞卒業をする純情なアメリカ人大学生。
翌朝、最高の気分で目覚めたであろう純情アメリカンボーイ。
しかし、その隣のベッドにいたはずのアイスランド人のお兄さんがいないではないですか。
さぁ・・・みなさん・・・
こ こ か ら で す よ
ここから、この町の雰囲気が一気に変わります。
明るい感じの雰囲気で町を映していたのにここからは、少し暗い雰囲気へと変貌するんです。
一瞬で不安が倍増します。
しかし、駅から出てタクシーで町に向かうまでの道中が不気味だったという事を二人は思い出します。
この回想での、タクシー運転手との会話は本当に人種間での価値観の違いと言うものに恐怖を感じます。
分からないという事は、本当に怖いことです。
そして、アイスランど人を探す為に、町を歩く。
しかし、ホステルに伝言を残して留守電を残すくらいしか出来ない。
そして、ホステルのロビーには同じ友人が行方をくらましたという日本人女性がいるではありませんか。
彼女はどうやら異国の言葉は喋れないし、聞き取ることも出来ないんでしょう。
きっと、その行方をくらませた友人が主にコミュニケーションをとってくれていたんでしょう。
とても、不安そうです。
そりゃ、不安にもなりますわな。
そしてまた外出すると、あのアイスランド人が着ていた上着を着ている人が歩いてるではありませんか!
二人は、その上着を見て「あの、上着はあいつが着てたものだ」と思ったところで同じ町で同じ服を着てる人なんて普通は珍しくもなんとも無い。
そして、夜が更けまたあの美女達と、ディスコに繰り出す二人。
しかし、不安からかまったく楽しめない東欧美女達は何を言っているか分からない、思わず「英語で喋れ!」と言ってしまいます。
でも、郷に入らば郷に従え、東欧なら東欧の言葉で話さないとダメなんでしょう。
グロンギ族だって、リントの言葉で話してたんだから当然のことです。
喋れないんだったらガイドを雇うべきだったんでしょうね。
そして、その台詞の後の美女の顔に微かな邪悪さが滲み出たときは・・・
正直、興奮した。
純情な方のアメリカ人は酔ってホテルに戻るんですが、もう一人も酔っているのにディスコにとどまります。
まさに、これが運命の分かれ道。
そして、トイレに行こうとしたらバックヤードの部屋と間違ってしまう、そしてその部屋を出ようとすると
閉 じ 込 め ら れ た
まぁ、もったいぶった書き方しましたけど、普通にそこで寝ちゃって朝迎えるだけなんですけどね 。
朝起きて、ホステルに戻ると純情アメリカ人も消えている・・・
ロビーで聞いてみると朝チェックアウトしたそうだ。
あなたも、一緒だと思っていたので荷物部屋から出してますよとまで言われバックヤードから荷物を持ってこられる。
相当役者だ、この眼鏡・・・
そんなわきゃない、もう1泊するから、と部屋に戻ると、ゆうべとは違う東欧美人たちが相部屋で、だけど同じように「スパに行かない?」と誘ってくる。
その慣れた様子がわざとらしい。
気持ち悪さが高まる。
もうこのホステルは信じられない。
昨日とは打って変わって天国の町からから地獄の町へと一瞬で町が変貌したようだ・・・
アメリカ人はそう思ったでしょうね。
すると、ストリートチルドレンに携帯を盗まれる。
しかも、大勢に囲まれて。
このシーンは、マジで怖かった。
そして携帯を失いもうこれで、完全に無力だ。
町にいるおじさんも表情が荒んでる人ばかりこんな奴らが見方な訳がない。
そして、暗い建物奥で酒場を見つける。
この、酒場であの美女達を見つける。
全然、雰囲気が違うあの目くるめく極楽を見せてくれた天子のような彼女たちがまるで悪魔のように見える。
彼女達に「友達はどこだ?」と食い下がるアメリカ人に向ける眼差しは、冷たい諦観のようなものが混じっている。
非人間的なものを感じる・・・
ここまでゆっくりと張ってきた伏線が生きる一瞬です。
さぁ、ストーリーを長々と自分の主観を交えて語りましたがここまでにしましょう。
この映画の前半は、基本的に性的なシーンが多いです。
だからこそ、後半のあの凄惨なシーンが生きるんでしょうね。
殺人シーンは、直視できないかも知れません
それくらい、惨たらしいものですから。
身動きが取れないまま、足をゆっくりとのこぎりで切られていく・・・
想像するだけでも、血の気が引きますね。
あと、俳優さんたちの演技もすごい。
特に、痛みによる悲鳴の演技が。
さぁ、なぜこんな凄惨な殺人が行われているのか・・・
真実を知ったときは本当に驚愕の連続でした。
間違いなくこの映画を見た後、あなたはもう海外なんて行こうという気が起きなくなってるでしょう・・・
ホステルは、シリーズ物で「3」まで、ありますが
やはりこの「1」は別格です。
ずば抜けて変態的です。
是非、興味が湧いたならご覧になってください。
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